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『おくのほそ道』新考 ーー自筆本からわかる芭蕉の真意

タイトル:
『おくのほそ道』新考 ーー自筆本からわかる芭蕉の真意

作 者:
魚住孝至

発売日:
2026-05-29

出版社:
筑摩書房

説 明:
日本思想研究者による

芭蕉研究の集大成

1996年に発見された芭蕉自筆の『おくのほそ道』から、

作品に籠めた芭蕉の真意、そして「軽み」の展開を解明する。

【目次】

はじめに

第一章 芭蕉自筆『おくのほそ道』発見の衝撃

1 芭蕉自筆本、二百五十年ぶりの発見

2 芭蕉自筆本の執筆時期──元禄六年の盆

3 『おくのほそ道』完成までの過程──芭蕉自筆本・曾良本・素龍清書本

4 生前弟子に見せなかった理由と臨終に去来に譲る遺言

5 『おくのほそ道』の出版──元禄版から明和版・寛政版へ

6 芭蕉自筆本に基づく『おくのほそ道』のテキスト

第二章 芭蕉の俳諧の展開──出発点から奥羽行脚まで

1 伊賀時代──貞門俳諧からの出発と北村季吟との関係

2 江戸へ移住──談林調の流行を追求

3 深川隠栖──「不易」の文藝を目指して・漢詩調の俳諧

4 『野ざらし紀行』の旅と『冬の日』──蕉風形成、紀行文の成立

5 『笈の小文』の旅と『更科紀行』

第三章 奥羽行脚──元禄二年の旅で見出したもの

1 奥羽行脚の企画──「菰かぶるべき思い」

2 奥羽行脚の実際──『おくのほそ道』に書かれていないこと

3 奥羽行脚の中での悟り──「天地流行の俳諧」90

4 「軽み」の萌芽──俳諧指導の実際「翁直しの一巻」

5 旅中における芭蕉の変容

第四章 「不易流行」──『猿蓑』から『おくのほそ道』執筆までの過程

1 「不易流行」が言い出された背景

2 「軽み」の俳諧──「木のもとに」歌仙から『ひさご』へ

3 「幻住庵記」──「不易」の文藝への執念

4 「市中は」歌仙──新発見の芭蕉の修正稿から『猿蓑』へ

5 人生回顧と風雅論──「造化にしたがひ、造化にかへれ」

6 『猿蓑』の編集──「俳諧の古今集」を目指して

7 「几右日記」と『嵯峨日記』に見られる歌仙の構成

8 『笈の小文』──紀行文の書き方とその構成

9 江戸の俳諧事情と元禄六年盆の『おくのほそ道』の執筆

第五章 『おくのほそ道』の構成──序と五部構成の内容

1 序章と最後との呼応──基底となる宇宙観・人生観

2 叙述内容から見た構成──国別による区分

3 叙述内容から見た構成──月別による区分

4 自筆本当初の句数から見た構成

5 五部構成から見る『おくのほそ道』

第六章 『おくのほそ道』の文学的世界

1 『おくのほそ道』の特別な構成の背景

2 虚名と文学的な創作(フィクション)

3 古典の表現の引用──『源氏物語』から西行まで

4 五部構成の妙──対照する事柄のダイナミックな関係

5 俳諧の紀行文の完成

6 『おくのほそ道』の章段──章題と全句の構成

第七章 『おくのほそ道』完成から芭蕉の終焉まで──「軽み」の展開と清書本に籠めた思い

1 『おくのほそ道』における「軽み」の展開──句の制作時期に着目して

2 元禄六年十月──「軽み」の俳諧の摸索

3 「万世に俳風の一道を建立する」という自覚──芭蕉の俳論

4 『おくのほそ道』完成──素龍清書本

5 「軽み」の唱導──『炭俵』の世界

6 元禄七年五月、最後の帰郷

7 『続猿蓑』の編集──大改訂に籠められた思い

8 最後の大坂への旅

9 最後の一句──〈清滝や波に散り込む青松葉〉

10 『おくのほそ道』清書本を去来に譲る遺言

11 芭蕉の終焉

終章 『おくのほそ道』、不易の古典へ──広がりと研究、そして世界へ

1 蕉門の活動と『おくのほそ道』の刊行──遺作収集と俳論の記録、蕉風の伝播

2 芭蕉の復興運動──『おくのほそ道』再刊からの展開

3 近代の俳句と芭蕉の研究

4 現代の芭蕉研究の概観

5 Haikuの世界的な展開と『おくのほそ道』の外国語訳

あとがき

松尾芭蕉 略年譜

没後の芭蕉作品の扱い

松尾芭蕉関係文献

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