モンスーンの友達
タイトル：
モンスーンの友達
作 者：
マチカネ編集部
発売日：
2022-03-19
出版社：
マチカネの本
説 明：
特に私たちの祖父たちの世代との接点がなかった読者が、もはや会へないまでも、この本を読んで「会ってみたい」と感じてくれたなら、あるいは「当時の現場にゐた人々が記したものを入手してみよう」と思ってくれたなら。そんなきっかけになることを期待して小書は企画されました。かつて多くの日本人は己よりも勝れた人物を妬むことなく、寧ろ彼らとの邂逅を喜んだことをよく覚えてゐます。そして出遭った無名の偉人たちを彼らは恍然と敬愛し、日本代表選手か何かのやうにその活躍を心から望んで応援しました。而してこのまごゝろの支援者たちもまた同様に、いつしか誰かにひっそりと支へられてゐたのでした。かつて私たちがよく知ってゐた、そんな無名の日本人に何しろ再会したかった。だから祖父たちが立った現場の、その再生を試みました。
小書は上記のやうな企画意図から、わが国の公教育や公共放送のみならず、近年の動画サイトで公開されてゐます多くの先の大戦を肯定的に扱った番組等とも、おそらく相当に異なる観点を自づと著してゐます。祖父たちの、「太平洋戦争」ではなく大東亜戦争の最前線に立って、すくなくともその十日ごとの推移を実感するまでは、なぜ開戦したのかも、なぜ降伏に至ったのかも、実は考へてみることさへできない、といふのが本書の質感です。この読者と往く救国と興亜の旅は、それを充分に私たちに省察させると期待してゐます。マチカネ編集部
｜ページ数＝四六判で350p相当｜
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